SSブログ

田中博史の「授業・人(じゅぎょうひと)」塾・PC版 

「授業・人(じゅぎょう ひと)」塾  活動紹介

田中博史 育てるスタンダードの提案

明治図書の連載についてはいろいろな反響をいただいて嬉しい限り。
特に今はやりのスタンダードを押しつけられた授業で、本当に子どもたちの思考力は育てられるのかというテーマについては、いろいろな意見をいただいてます。
先日10月の東京北区のシンポジウムでは、直接このテーマで議論し、現場の先生方からの声もいただきながら、教師もやる気になれるよう押し付けられたスタンダードではなく、現場で成長させていくスタンダードにしていこうということについて、賛成の声をたくさんもらいました。
よく考えたら、子どもたちと授業する時にも最初から一方的に公式をおしつけることはしないはず。
教師教育にも同じ発想で、一緒に考えながら、場面や内容に応じて、示された技術を修正しながら使い分けていくという主体性が使う側に必要だと思うのです。
となると、事細かな校則のような縛りのあるスタンダードを最初から示すのではなく、指導的立場にある方は、最低限度を示して、各学校や個々の教師が付け加えたり分類したりして授業の展開の仕方について考えていくというスタイルの方がよいとわかるのではないでしょうか。
「授業力&学級経営力」(来年の一月号)の中で今回はそれについて触れました。
もしかしたら、事細かなルールを作って押し付けることで教師を管理している指導的立場の方は、担任時代にも同じことをしていたのではないかと考えてしまいます。
力のある先生たちは、教師教育の指導的立場に立っても、意欲的に人が生きていくのにはどのような手立てが必要かを考えるものでしょう。そして実際に最近、私が出会った指導主事の方たちは同様の危惧を感じているようでした。子どもたちも先生たちも指示待ちにするのではなく自分で考えて前に進む人間にするために共に悩みましょう。特効薬はないのですから。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。